ナンプラーとは?代用品を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

エスニック料理を作ろうとしたとき、「ナンプラーがない!」と気づいて焦った経験はありませんか。ガパオライスやパッタイなど、本格的なアジア料理には欠かせない調味料ですが、意外と自宅に常備していないことも多いもの。実は、醤油やアンチョビなど身近な調味料を組み合わせることで、ナンプラーに近い風味を再現できます。

💡 この記事で分かること
・ナンプラーの代用品6種類と具体的な分量
・料理別のおすすめ代用品
・代用が難しい料理とその理由
・よくある疑問への回答

ナンプラーとは?代用品を選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ナンプラーはタイ発祥の魚醤で、カタクチイワシを塩漬けにして7か月〜1年ほど発酵・熟成させた液体調味料です。塩分濃度は約22〜23%と高く、一般的な醤油(14〜15%程度)よりもかなり塩辛い点が特徴です。独特の発酵香と深いうまみが、タイ・ベトナムなどの東南アジア料理に欠かせないコクを生み出します。代用品を選ぶ際には、この「塩分の強さ」「魚由来のうまみ」「発酵の香り」の3点に近づけることがポイントになります。

ナンプラーの代用品 一覧比較

代用品適した料理味の違い分量の目安(ナンプラー大さじ1の場合)
醤油+鶏がらスープの素+レモン汁炒め物・スープ全般発酵香は弱いが、うまみと塩味は近い醤油大さじ1+鶏がらスープの素小さじ1+レモン汁小さじ1
アンチョビ+薄口醤油+レモン汁炒め物・ドレッシング魚のうまみが最も近い。香りが独特アンチョビペースト5g+薄口醤油大さじ1+レモン汁小さじ1
しょっつる・いしる(国産魚醤)鍋・スープ・炒め物最も近い風味。商品により塩分が異なる同量(塩分が濃い場合はやや少なめに)
白だし+醤油スープ・炒め物(和風寄りに)発酵香はないが、うまみは出る白だし大さじ1+醤油大さじ1(合わせて2:1で希釈)
オイスターソース+薄口醤油炒め物・煮込み甘みとコクが強め。塩辛さは控えめオイスターソース小さじ1/2+薄口醤油大さじ1
塩辛(イカ)+薄口醤油炒め物・チャーハン磯の香りとうまみが出る。やや個性的塩辛の汁小さじ1/2+薄口醤油大さじ1

代用品1: 醤油+鶏がらスープの素+レモン汁

最も手軽に作れる代用品がこの組み合わせです。冷蔵庫や食品棚に常備している家庭が多く、すぐに実践できます。醤油はうまみと塩味を、鶏がらスープの素は動物性のコクを補い、レモン汁はナンプラー特有の酸味と爽やかさに近い風味を加えます。薄口醤油を使うとより色合いが近くなります。

💡 コツ: 薄口醤油は濃口より塩分がやや強く、色が薄いためナンプラーの見た目に近づきます。ガパオライスやエスニックスープに使う際は薄口醤油がおすすめです。

代用品2: アンチョビ+薄口醤油+レモン汁

アンチョビはカタクチイワシを塩漬けにして発酵させた食材で、ナンプラーとほぼ同じ原材料由来のうまみを持ちます。ペースト状にたたいて醤油と混ぜると、魚由来の深いうまみが最も忠実に再現できます。ドレッシングや炒め物の下味に特に効果的です。

💡 コツ: アンチョビは缶詰よりもチューブ入りペーストタイプが溶けやすく使いやすいです。フォークの背でよくつぶしてから醤油と混ぜると均一に仕上がります。

代用品3: しょっつる・いしる(国産魚醤)

秋田県の「しょっつる」や石川県(能登地方)の「いしる」は、日本の伝統的な魚醤です。カタクチイワシやイカを長期発酵させた製法はナンプラーと共通しており、代用品の中で最も風味が近いとされています。同量を目安に使えますが、商品によって塩分濃度に差があるため、少量ずつ加えながら味を確認することをおすすめします。

⚠️ 注意: しょっつるは製品によって塩分量が異なり、ナンプラーより塩辛い場合があります。最初は分量の8割程度から試し、味を見ながら調整してください。

代用品4: オイスターソース+薄口醤油

オイスターソースは牡蠣を発酵させた調味料で、海産物由来のうまみと独特のコクがナンプラーに近い風味を生み出します。ただし、甘みが強くとろみもあるため、スープよりも炒め物や煮込み料理への使用が向いています。薄口醤油と合わせることで塩味のバランスを調整しやすくなります。

💡 コツ: オイスターソースは甘みが強いため、使いすぎると料理が甘ったるくなります。薄口醤油大さじ1に対してオイスターソース小さじ1/2を目安にすると、バランスが取りやすいです。

代用品5: 白だし+醤油

白だしはかつお・昆布・椎茸などのだし成分と薄口醤油を合わせた調味料で、和食で広く使われています。単独では発酵香がなくナンプラーとは風味が異なりますが、醤油と組み合わせてうまみと塩味を補うことで、エスニック料理の汁物やスープに自然に溶け込む風味になります。色味が薄いため、仕上がりの見た目を崩したくない料理にも適しています。

💡 コツ: 白だし大さじ1と醤油大さじ1を合わせ、さらに水で2:1程度に希釈するとナンプラーに近い塩分濃度に調整できます。スープやフォーなど、汁のきれいさを保ちたい料理に特に向いています。

代用品6: 塩辛(イカ)+薄口醤油

イカの塩辛は、イカを塩漬けにして自己消化・発酵させた日本の伝統食品です。発酵した魚介類のうまみという点でナンプラーと共通した風味のベースを持ちます。塩辛から出る汁(漬け汁)を薄口醤油と合わせることで、磯の香りとコクが加わったナンプラーに近い調味料ができます。独特の個性があるため、チャーハンや炒め物など、火を通す料理に使うと風味が落ち着いて仕上がります。

⚠️ 注意: 塩辛の汁は塩分が非常に高く、また磯の香りも強いため、使いすぎると料理全体が塩辛くなったり香りが強くなりすぎたりします。まず小さじ1/4程度から試し、味を見ながら少量ずつ加えてください。

代用できないケース

⚠️ 代用が難しい料理・場面

本格トムヤムクン・ソムタム
これらのタイ料理はナンプラーの発酵香が味の核となっており、醤油ベースの代用品では香りの違いが明確に出てしまいます。本格的な再現を目指す場合はナンプラーを購入することを強く推奨します。

大量に使う料理
ナンプラーを大さじ2以上使うレシピでは、代用品の風味差が積み重なって全体の味に大きな影響が出ます。少量使いのレシピほど代用の効果が高く、大量使用のレシピでは本物との差が顕著になります。

和え物・生食に近い使い方
加熱せずにそのまま使うドレッシングや和え物では、醤油の香ばしさがナンプラーの発酵香と異なるため、違和感が出やすいです。

よくある質問(FAQ)

Q: ニョクマム(ヌクマム)とナンプラーは同じものですか?代用できますか?

A: どちらもカタクチイワシを原料とした魚醤で、材料や製法に大きな違いはありません。ニョクマムはベトナム発祥、ナンプラーはタイ発祥です。ナンプラーのほうが若干塩分が強く、発酵度が高い傾向がありますが、基本的に同量で相互に代用できます。塩味が異なる場合は少量ずつ加えて調整してください。

Q: 醤油をそのまま同量で代用できますか?

A: 塩分の観点からは適していません。ナンプラーの塩分濃度は約22〜23%、一般的な醤油は約14〜15%です。醤油をそのまま同量使うと塩味が足りなくなり、また醤油特有の香ばしさがエスニック料理には合わないこともあります。醤油に鶏がらスープの素やレモン汁を加えることで、よりナンプラーらしい風味に近づきます。

Q: 代用品を作り置きすることはできますか?

A: 醤油+鶏がらスープの素+レモン汁の組み合わせは、清潔な容器に入れて冷蔵保存すれば3〜4日程度は品質を保てます。ただし、アンチョビを使ったものは酸化しやすいため、作りたてを使い切ることをおすすめします。大量に仕込まず、使う分だけ都度合わせるほうが風味が安定します。

Q: ガパオライスに代用品は使えますか?

A: 使えます。醤油+鶏がらスープの素+レモン汁の組み合わせはガパオライスに向いており、鶏ひき肉を炒める際に加えることで十分なうまみが出ます。よりコクを出したい場合はオイスターソースを少量プラスすると仕上がりが充実します。

おすすめアイテム

ティパロス ナンプラー 700ml

タイの代表的なナンプラーブランド「ティパロス」の700mlボトル。業務用としても広く使われており、本格的なタイ料理の味を自宅で再現できます。価格帯もリーズナブルで、代用品を使うより本物を一本購入するほうが料理の幅が広がります。

Amazonで見る

高橋しょっつる屋 極上 浜しょっつる 360ml

秋田県の老舗「高橋しょっつる屋」が作る無添加の魚醤。日本の伝統製法で仕上げた濃厚なうまみが特徴で、ナンプラーの代用品としてだけでなく、鍋や炒め物の隠し味にも活躍します。贈り物としても人気の逸品です。

Amazonで見る

ナンプラーを使ったおすすめレシピ

HowToCook.jpにはナンプラーを使ったレシピがたくさんあります。
ぜひこちらもチェックしてみてください。

出典・参考

情報の最終確認日: 2026年02月

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

🚨 レシピの修正をリクエストする

レシピの誤りがありましたらお知らせください。ご協力をお願いします。

上部へスクロール