バターの代用品 一覧比較
クッキーを焼こうとしたらバターが切れていた、炒め物をしようとしたらバターが見当たらない――こんな場面、意外と多いものです。バターは乳脂肪の風味とコクをもたらす大切な食材ですが、サラダ油・オリーブオイル・マーガリンなど身近な油脂で代用できるケースが多くあります。用途によって選ぶべき代用品が変わるため、この記事では料理・お菓子・パン作りの場面ごとに最適な代用品と分量目安を詳しく解説します。
バターの代用品 一覧比較
| 代用品 | 適した料理・お菓子 | 味・食感の違い | 分量の目安 |
|---|---|---|---|
| サラダ油 | シフォンケーキ・炒め物・パン(溶かしバター工程) | 風味はあっさり。バターの香りはなし | バターの約70〜80%(固形工程)/同量(溶かしバター工程) |
| オリーブオイル | 炒め物・ソテー・パスタ・スコーン | オリーブ香あり。コクは豊か。風味が変わる | バターの約3分の1〜半量(固形)/同量(溶かし) |
| マーガリン | クッキー・スポンジ・炒め物 | 同様に使いやすい。バター風味は弱め | バターと同量で置き換え可 |
| ギー(澄ましバター) | 炒め物・ソテー・バターコーヒー・カレー | 純粋なバターの風味。発煙点が高く焦げにくい | バターとほぼ同量で置き換え可 |
| ココナッツオイル | ヴィーガンスイーツ・炒め物・グラノーラ | ほんのりヤシの香り。常温で固体になる | バターと同量で置き換え(固体を計量) |
| 太白ごま油 | マフィン・パウンドケーキ・パン | クセがなく風味のじゃまをしない | バターの70〜80%を目安に |
代用品1:サラダ油(最も手軽・クセなし)
最も手に入りやすく、味のクセが少ないのがサラダ油です。「溶かしバター」が必要なレシピ(マフィン・パウンドケーキ・シフォンケーキなど)ではバターと同量で置き換えられます。ただし固形バターをクリーム状に練り込む工程(クッキー・タルト生地など)では、液体のサラダ油をそのまま同量入れると生地がべちゃっとなるため、バターの量の70%程度に抑えてください。
代用品2:オリーブオイル(風味豊か・料理向き)
炒め物・ソテー・パスタ仕上げなど料理用途では、オリーブオイルはバターの優れた代用品です。熱に強く風味も豊かで、仕上げに少量たらすだけで料理に深みが増します。お菓子作りにも使えますが、オリーブ特有の風味が出るため、バニラやチョコレートが主役のスイーツよりもスコーン・フォカッチャ・オリーブ系の焼き物に向いています。固形バターの代用として使う場合は、バターの3分の1〜半量程度から始めてください。
代用品3:マーガリン(バターと最も近い使い勝手)
マーガリンは植物性油脂を主原料とした固形油脂で、常温での固さがバターに近く、クリーム状に練り込む工程でも同量で置き換えられます。クッキー・スポンジ・フィナンシェなど、固形バターを使う一般的なお菓子作りに最も使いやすい代用品です。ただし乳化剤・香料が含まれており、バター特有の芳醇な風味はやや薄れます。有塩タイプはレシピの塩分バランスに影響するため、無塩(食塩不使用)マーガリンを選んでください。
代用品4:ギー(澄ましバター)(バター風味を保ちたいとき)
ギーはバターから水分・乳たんぱくを除いた純粋な乳脂肪です。バターの風味をほぼそのまま持ちながら、発煙点が252°Cと高いため焦げにくく、高温調理(ステーキのソテー・炒め物・揚げ物)でも使いやすいのが特徴です。乳糖が除去されているため乳糖不耐症の方にも向いています。バターとほぼ同量で置き換えられますが、水分がない分、焼き菓子の食感がやや変わることがあります。
バターを代用できないケース
- クロワッサン・デニッシュ:バターを折り込むことで生まれる「層」は、バターに含まれる水分が蒸気となって生地を押し上げることで形成されます。マーガリンや油では同等の層になりません。
- パイ生地(パート・ブリゼ):バターの「可塑性」(固体なのに伸びる性質)によってサクサクのショート性が生まれます。油脂では同じ食感が出ません。
- バタークリーム:バター特有のコクと乳化が風味の核心。マーガリンで代用すると風味が大幅に落ちます。
- ブール・ブラン(バターソース):バターを少量ずつ乳化させて作るソースで、他の油脂では乳化構造が崩れます。
よくある質問(FAQ)
Q: 有塩バターを無塩バターの代わりに使えますか?
A: 料理用途(炒め物・ソテーなど)では有塩バターをそのまま使っても問題ない場合が多いです。ただしお菓子作りでは、有塩バターを無塩バターの代わりに使うと塩分が過剰になり、甘さのバランスが崩れます。有塩バターを使う場合はレシピの塩(または食塩)の量をゼロにして調整してください。
Q: サラダ油でバターを代用するときに量を減らす理由は?
A: バターは乳脂肪・水分・タンパク質の混合物で、脂質含有量は約80%です。一方、サラダ油は脂質がほぼ100%。同量入れると油脂が多くなりすぎ、生地がべちゃっとしたり膨らみにくくなります。固形バターを練り込む工程では、サラダ油はバターの70〜80%を目安に減らしてください。
Q: ヴィーガンの場合、バターの代わりに何が使えますか?
A: 完全植物性の代用品として、ヴィーガンバター(ノンハイドロ植物性マーガリン)・ウォルナッツバター・アーモンドバター・ピーナッツバターがあります。加熱調理にはコーヒオイル・ヤシ油・ギーなどが向いています。お菓子作りではヴィーガンバター(チューブ式)がバターと同量で使いやすくおすすめです。ただし製品によって塩分・水分量が異なるため、初回は少量のレシピで試すと安心です。
おすすめアイテム
ギーイージー(GHEE EASY)澄ましバター 200g
オランダ産のグラスフェッド(牧草飼育)バターから作られたギーです。EU有機認証取得済みで、発煙点252°Cと高温調理でも使いやすいのが特徴。バターコーヒー・ステーキのソテー・カレーのテンパリングまで幅広く活躍します。乳糖・カゼインが除去されているため、乳糖不耐症の方のバター代用としても人気です。
カルピス 特撰バター 食塩不使用 450g
お菓子・パン作りのバター代用品選びで迷ったとき、本物の高品質バターを選ぶのも一つの答えです。カルピス特撰バターは生乳を丁寧に処理した国内有数のプレミアムバターで、深いコクと純粋なミルクの風味が特徴。無塩タイプは焼き菓子全般に使いやすく、バターの風味をしっかり活かしたいレシピに最適です。
日清フーズ とっても便利なショートニング 120g×6個
バターの代わりにお菓子・パン作りで使えるショートニングです。風味はバターより控えめですが、可塑性・ショートニング性は同等で、クッキー・パイ生地・パンの食感を作るのに使えます。無味・無臭なので素材の風味を邪魔せず、植物性100%でコレステロールゼロ。バターアレルギーの方にも使いやすい代用品です。
バターを使ったおすすめレシピ
HowToCook.jpにはバターを使ったレシピがたくさんあります。
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出典・参考
- バター・マーガリン・液体油脂、油脂を変えてクッキーを比較してみた | cotta — バター・マーガリン・サラダ油それぞれで作ったクッキーの食感・風味の比較実証
- お菓子やパン作りでバターを植物性油に置き換えたい時の分量の決め方 | yunico’s fluffy life — バターと油の置き換え比率の実証データ
情報の最終確認日: 2026年02月
