たらの保存方法|冷蔵・冷凍の正しい保存期間と保存のコツ

たら(鱈)は水分が多く傷みやすい魚です。買ってきたらすぐに正しい方法で保存することで、鮮度と旨味を長くキープできます。この記事では、冷蔵・冷凍それぞれの保存方法と、アニサキスなど食中毒を防ぐための注意点を詳しく解説します。

正しい保存方法を知っておくと、食べたいときにいつでもおいしいたら料理が楽しめます。鍋物・ムニエル・フライとさまざまな料理に活躍するたらを、最後まで無駄なく使い切りましょう。

たらの保存方法まとめ【比較表】

保存方法保存場所保存期間の目安おすすめの用途
冷蔵(チルド室)冷蔵庫のチルド室・パーシャル室1〜2日当日〜翌日に使い切る場合
冷蔵(通常)冷蔵庫の冷蔵室当日中当日使い切る場合のみ
冷凍(氷水方式)冷凍庫(−18℃以下)約2週間鍋・蒸し物・フライ
冷凍(下味漬け)冷凍庫(−18℃以下)2〜3週間味噌漬け・昆布じめ・洋風マリネ
塩たら(加工)冷蔵庫3〜5日焼きもの・煮もの

保存前の下処理が最重要!

塩を振って水気を抜く(臭み取り)

たらは水分が多い魚で、余分な水分が臭みの原因になります。買ってきたらすぐにトレーから取り出し、以下の手順で下処理してから保存しましょう。

  1. 切り身をキッチンペーパーで軽く拭いて表面の水気を取る
  2. 切り身の両面に軽く塩を振る(1切れに対してひとつまみ程度)
  3. ラップをかけて冷蔵庫に10〜15分置く
  4. 出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る
ポイント: この下処理をするだけで臭みが大幅に軽減されます。特に皮目の黒っぽい汚れは包丁の背でこすり取ると、臭みと身崩れを同時に防ぐことができます。塩は「塩焼き」にするときより少量で十分です。

水分の管理がカギ

たらは魚の中でも特に水分含量が多く、水気をしっかり管理することが美味しく保存するための最大のポイントです。下処理後も、保存中にドリップ(汁)が出てきたら都度キッチンペーパーで吸い取るようにしましょう。水分が多いほど細菌が繁殖しやすくなるため、衛生管理の観点からも重要です。

注意: 買ってきたトレーのまま冷蔵庫に入れるのは避けましょう。トレーに溜まった汁(ドリップ)が臭みの元になります。必ずトレーから取り出し、下処理してから保存容器や保存袋に入れ替えることが大切です。

冷蔵保存の方法

チルド室・パーシャル室を使う(保存期間:1〜2日)

2日以内に使い切る場合は冷蔵保存が向いています。下処理を済ませた切り身を1切れずつキッチンペーパーで挟み、ラップでしっかり包みます。それを保存袋に入れて空気をしっかり抜いてから、冷蔵庫のチルド室(0〜2℃)またはパーシャル室(−3〜0℃)に保存します。

通常の冷蔵室(3〜5℃)では当日中を目安に使い切りましょう。たらは傷みが早い魚のため、冷蔵保存の場合は早めに使い切ることが重要です。

ポイント: キッチンペーパーで1切れずつ挟むことで、余分な水分を吸い取り続け、臭みの発生を抑えます。チルド室がない場合は冷蔵室の最も冷たい場所(通常は後方・下部)に置きましょう。

冷凍保存の方法

氷水方式(保存期間:約2週間)

すぐに使わない場合は冷凍保存がおすすめです。たらは冷凍時にドリップが出やすい魚のため、「氷水にくぐらせる方法」が効果的です。

  1. 下処理(塩振り・水気拭き取り)を済ませた切り身を用意する
  2. ボウルに氷水(水+たっぷりの氷)を用意する
  3. 切り身を氷水にさっとくぐらせ、表面に薄い氷の膜(グレーズ)を作る
  4. ラップでぴったり包み、空気が入らないようにする
  5. 金属製のバットの上に並べて冷凍庫へ入れ、急速冷凍する
  6. 凍ったら保存袋にまとめて入れ、空気を抜いて密封する
ポイント: 氷水にくぐらせることで表面に氷の膜(グレーズ)ができ、乾燥と酸化を防ぎます。金属製バットは熱伝導率が高く急速冷凍できるため、細胞の損傷を最小限に抑えられます。保存期間は2週間を目安に使い切りましょう。

下味漬け冷凍(保存期間:2〜3週間)

下味をつけてから冷凍する方法は、解凍後すぐに調理できる利便性と、保存期間の延長という2つのメリットがあります。代表的な下味冷凍の方法は以下の3種類です。

下味の種類材料(1〜2切れ分)おすすめ料理
味噌漬け味噌大さじ2・みりん大さじ1・酒大さじ1味噌焼き・ホイル焼き
昆布じめ昆布2枚(切り身を挟む)・塩少々蒸し物・鍋物・あんかけ
洋風マリネオリーブオイル大さじ1・塩こしょう・にんにく少々ムニエル・ソテー・パスタ
ポイント: 下味冷凍は保存袋に切り身と調味料を入れてもみ込み、空気を抜いて平らに冷凍します。解凍後に改めて調味料を加える必要がないので、平日の忙しい夕食準備に特に役立ちます。

解凍方法

冷蔵庫での自然解凍(最推奨)

冷凍したたらを解凍する際は、食べる半日〜一晩前に冷凍庫から冷蔵庫へ移し、ゆっくり自然解凍するのが最もおすすめです。低温でゆっくり解凍することで、旨味を含んだドリップの流出を最小限に抑えられます。解凍後はキッチンペーパーで水気を拭き取ってから調理しましょう。

注意: 常温での解凍や流水解凍は細菌の増殖につながるため避けましょう。時間がない場合は密封したまま流水に当てる「流水解凍」(15〜30分)が次善の策ですが、ドリップが多く出やすくなります。電子レンジ解凍は身が加熱されてしまうため、できれば避けてください。

再冷凍は絶対に避ける

一度解凍したたらを再度冷凍することは、品質・安全性の両面から絶対に避けましょう。解凍中に細菌が増殖しており、再冷凍しても死滅しません。再加熱・再冷凍を繰り返すと食中毒リスクが急上昇します。解凍したものはその日のうちに使い切ることが基本です。

注意: 再冷凍は食中毒のリスクを高めるだけでなく、身がぼろぼろになり食感も著しく低下します。使い切れない量は購入時に冷凍することを前提に、1切れずつ個別包装しておくと便利です。

アニサキスと冷凍・加熱による予防

冷凍保存はアニサキス予防にも有効

たらを含む多くの魚介類にはアニサキスという寄生虫が潜んでいる可能性があります。アニサキスは生きたまま食べると激しい腹痛・嘔吐を引き起こします。たらは鍋物や加熱調理が基本なので生食することはほとんどありませんが、以下の点を知っておきましょう。

  • 冷凍による予防: −20℃で24時間以上の冷凍でアニサキスは死滅します。家庭用冷蔵庫は−18℃程度のことが多いため、48時間以上の冷凍を推奨します。
  • 加熱による予防: 70℃以上(または60℃で1分以上)の加熱でアニサキスは死滅します。たらを加熱調理する場合は中まで十分に火を通しましょう。
  • 効果がないもの: 食酢・塩漬け・醤油・わさびではアニサキスは死滅しません。
注意(厚生労働省より): 鮮度が落ちると内臓にいるアニサキスが筋肉(身)に移動します。購入後は速やかに冷凍または加熱調理しましょう。目視でアニサキス(白い糸状・長さ2〜3cm)を確認した場合は取り除いてください。

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出典・参考

情報の最終確認日: 2026年02月

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